Shared†FantasiaTRPG シナリオコンテスト応募作品集02
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無料で遊べるハイファンタジーTRPG『Shared†Fantasia』の第二回シナリオコンテストに応募作頂いた作品を収録したものです。 すぐシェアファンをやりたいけどシナリオがない!シナリオの作り方の参考がほしい!そういう方もこちらのシナリオを是非利用し、シェアファンの世界を今すぐに楽しんで下さい。 ◎第二回シナリオコンテスト概要 第二回シナリオコンテストが行われ、2016年12月17日に結果発表が行われました。 応募総数は7作品で、上位3作品と審査員特別賞1作品を受賞作品として選ばせていただきました。 なお、これらの受賞状況はこのreadme.txtなどには記載しておりません。 今回のシナリオコンテストは、応募作品の質が全体的によく、どの作品もぜひ遊んでほしいため、 readmeと配布ページには受賞状況を載せないということにいたしました。 受賞状況自体は、シェアファンポータルサイト(http://sharedfantasia.com/)の新着情報一覧より、 該当ページを参照すれば見ることができます。 ◎シナリオの内容変更について シナリオの内容変更は作者から随時受け付けております。 変更を希望される場合は下記メールアドレスへ送ってください ミズキ宛 trpgmizuki@gmail.com また、審査委員会のほうでも独自に加筆修正をする場合があります。 この場合は作者宛にメールなどでの確認作業の上実行されます。 よって、頒布物の内容が予告なく変更がなされる場合があるのでご注意ください。
収録シナリオ情報
◎各シナリオの対象レベルや推奨構成、および審査員レビュー(並び順は応募受付順です。) ☆01.マーマイトな英雄王「まつりとマツリ」 ・選択したサブテーマ「命の代価」 ・推奨レベル:1~2 ・推奨人数:4名前後を想定 ・推奨クラス:狩人、戦士 ・推奨技能:木工 ・想定時間4~5時間 <レビュー> シナリオはすっきりとまとまっており、見やすく、回しやすいシナリオとなっている。 推奨技能に職能:木工があるのも、普通のプレイではあまり使わない要素であり、面白い。 シナリオで用意されたギミックもキャラクターの長所を生かした行動ができて非常に良い。 ストーリーやギミックでプレイヤーの動きを制御しやすいのもよいところ。 ただし、シナリオのオチが暗めで好みが別れるため、初心者GMや初心者PLにこのシナリオを回すのは厳しいか。 このシナリオを回す場合は、NPCとの交流を深められるよう細かく会話を挟むといいだろう。 ☆02.馬鈴薯男爵(ばれいしょばろん)「おてんば娘とにゃんにゃん」 ・選択したサブテーマ「家族・孤独・家族・猫・命の代価」 ・推奨レベル:Lv1向け ・推奨人数:3名程度。あくまで目安。 ・推奨クラスおよび、推奨技能:特になし。 ・後衛職のみ、探索キャラのみ、などの場合、難易度が多少上がると思われます。 <レビュー> GMが知っておくべき注意事項や、PLに伝えるべき要点が書き出しており、分かりやすい。 シナリオの構造は面白く、PLはよく考えて行動する必要があり、やり応えとしては十分なものがある。 とりわけ、個性豊かなNPC達とのやり取りは評価が高い。行動の選択肢が多い部分もよい。 主要NPCについては、GMのロールプレイでPCたちの態度が変わるので、頑張ってロールプレイしてほしい。 プレイする際には、各GMが導入部分で一工夫することで、プレイヤーを引き込めるのではないだろうか。 ☆03.malico「ドラゴンツリーの花咲く頃」 ・選択したサブテーマ「なし」 ・推奨レベル:Lv1 ・推奨人数:5名 ・推奨技能「早耳」 戦闘あり ・想定時間:5時間程度 <レビュー> 審査員たちからまず一言、「携帯用破城槌はいいぞ」 この作品で特筆すべきは、状況の描写が良く、分りやすいこと。 NPCの心情や、情景の演出など、魅力的なストーリー構成となっている。特に、ラストの演出はかなりの高評価。 Lv1にしてはやり応えがある依頼だが、これだけ重要な依頼がLv1冒険者に回ってくるのかという疑問もある。 その辺りは、GMが推奨レベルを上げて、エネミーの調整を行うと良いかもしれない。 ☆04.りれい「二から一」 ・選択したサブテーマ「裏社会、家族、特産物、英雄、教会」 ・推奨レベル:Lv5 ・推奨人数:4名 ・推奨クラス:盗賊(組織の伝手)はあったほうがよい。 ・想定時間:6時間程度 <レビュー> 導入が面白く、いわゆるあるあるネタでプレイヤーを引き込む部分はとてもよい。 話がコロコロと転がっていく様も面白い。早耳技能の使い方も面白い。 途中の戦闘はシビアなものになっており、キャラメイクの際にPLへ伝えておいたほうがよいだろう。 もしくは、敵のデータを少し弱めに設定するなど、調整が必要か。 ☆06.生命九州「イストワール伝記」 ・選択したサブテーマ「特になし」 ・推奨レベル:Lv5 ・推奨人数:4~5名 ・推奨クラス:戦士、神官、盗賊、魔術師 ・想定時間:5~7時間程度 <レビュー> 街のデータが細かく設定してあり、街の中でキャラクターが様々な行動が行える。 そのため、シティシナリオとしての舞台設定は申し分ない出来となっている。 ストーリーも大まかな流れがつかみやすく、PLに与える情報もよくまとめられている。 シナリオに出てくる専門用語の解説や、情景描写が要所にあり、状況をわかりやすくPLに伝えられる。 戦闘については、強さにムラの多いLv5冒険者向けということで、どう転ぶかわかりづらい。 状況に応じて、GMは調整を加えるとよいだろう。 ☆06.眠川「黒風と白の夜」 ・選択したサブテーマ「裏社会・孤独・英雄・教会・命の代価」 ・推奨レベル:Lv3 ・推奨人数、クラスなど:特になし <レビュー> 病という実際の中世ヨーロッパも苦しんだ題材を扱っており、割とどうしようもない状況からシナリオが始まる。 そのため、やり応えはあるし、ファンタジーだからこその解決法が示されており面白い出来になっている。 逆に、PC達が失敗してしまえば被害は甚大となるため、積極的に解決に乗り出してもらいたい。 推奨構成は特に指定されていないが、その分シナリオ内で調整ができる。 ただし、うっかりすると高難易度になり、手詰まりになりかねない。 ☆07.眠川「ドラゴン・アセイル」 ・選択したサブテーマ「遊戯」 ・推奨レベル:Lv5~6 ・推奨人数、クラスなど:ガチパーティ(戦闘が大前提。戦闘以外の技能も活躍の機会あり。) <レビュー> これは果たしてシティアドヴェンチャーなのかと審査員全員が頭をひねらせた作品。 作者自身も、このシナリオはどうかと疑問を提示しているくらいなので、シナリオについてはほぼないも同然。 ただし、遊びやすさや、オリジナリティという点では高評価を得ている。 シナリオとしての面白さより、ギミックとしての面白さを追求した作品となっている。 作品の性質上、モンスターやPCのレベルなど、要素を組み換えることによって、何度でも遊べる。